そよかぜきっずでは、お子さん一人ひとりの特性やご家庭の環境に合わせて、家庭と連携をした支援を行っております。
今回は、当施設を利用されているAくんの「偏食」に関する改善事例をご紹介します。
利用のきっかけと当初の様子
Aくん(2歳10か月)が当施設の利用をスタートした際、保護者様からは「ことばの遅れ」「他害や暴れてしまうこと」「癇癪」など、さまざまな困りごとのご相談がありました。
そのご相談の一つに、極端な偏食がありました。毎日の食事の時間は保護者の方にとって大変な負担となっており、栄養面の心配も尽きない状況でした。
- 野菜を食べることがなく、パン、ウインナー、唐揚げ、チーズ、バナナ、甘いおやつなど、お気に入りの加工食品や主食のみ食べていました。食わず嫌いも多く、残すことが多かったです。
- 食事中も気が散り、立ち歩いてしまったり、苦手な食材を与えると、その食材を投げてしまうこともありました。
ご家庭での取り組みと大きな変化
そよかぜきっずでは、ご家庭での食事やその状況を細かくアセスメントをしていき、ご家庭での取り組みを提案し、実践しました。目標としたのは、⑴完食できること、⑵着席して食事ができること、⑶食べられる食材が増えること でした。
*偏食へのアプローチは、お子さんやご家庭の状況によって最適な方法が異なるため、具体的な取り組みの内容は省略しますが、すべてお子さんが「自分から」「自発的に」取り組むことが重要です(強制したり、叱ったりすることは一切ありません)。
偏食へのアプローチは「世界に1つだけの子育ての教科書―子育ての失敗を100%取り戻す方法(奥田,2014)」を参考にしています。
取組後の変化
ご家庭での取り組みを実践された結果、Aくんの食生活に変化が見られました
- 完食率の大幅な増加: 食事を残さず「完食」できる日が増えていきました。
- 落ち着いた食事:食事中の離席が減りました。
- 食べられる食材の拡大: 以前は全く食べられなかった食材にも挑戦し、少しずつ食べられるものが増えました。

- 食べられる野菜の広がり:「にんじん」と「ほうれん草」の2種類の野菜の挑戦からスタート。約半年の取り組みを経て、15種類以上の食材を口にし、自分から食べられるまでに広がりました。 Aくんが食べられるようになった主要な野菜をグラフに載せました。
- 「コンビニの特定の唐揚げ」と「ウインナー」ばかりだったお肉類も、牛肉、豚肉、そして焼き魚(鮭)や丸ごと食べる小魚(ししゃも・しらす)、さらには豆腐へと、タンパク質の摂取源が広がりました。
- 食べられる主食も、パンやごはん、パンケーキが中心でしたが、うどん、パスタ、お好み焼き、冷やし中華、キンパなど、異なる食感や味付けの炭水化物を柔軟に楽しめるようになりました。
実際の食事の様子

来所当初のある日の夜ご飯

最近の夜ご飯
利用開始当初と、現在のAくんが食べている食事の写真です。利用開始時はAくんが好きなものを中心に出していましたが、それでも残してしまうことが多かったです。来所当初は、炭水化物や脂質が中心ででしたが、最近では根菜や緑黄色野菜の栄養が摂れるようになってきました。
嬉しい副産物:便秘の改善
偏食が改善し、さまざまな食材(特に野菜などの食物繊維)をしっかりと摂れるようになったことで、副次的に便秘も改善するという大変嬉しい変化がありました。
今回の偏食改善は、当施設の提案をご家庭で実践された保護者の方があってからこその成果です。
「何を作っても食べてくれない」「栄養の偏りが心配」など、お子さんの偏食でお悩みの方は、ぜひ一度当施設にご相談ください。ご家庭の状況に合わせた解決の糸口を一緒に見つけていきましょう。
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