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大会長挨拶


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大会長挨拶


 昨年5月から新型コロナウイルス感染症は第5類に変更となり、徐々に地域での対面、集団での諸活動もなされるようになり、多機能型精神科診療所が各地域で精神科地域ケアシステムの役割を果たすべくコロナ前にも増して諸活動を展開すべく尽力されていると思われます。今回の研究会のテーマは「多機能型精神科診療所における多様なかかわり~それぞれの地域で~」です。多機能型精神科診療所が各地域での状況等に応じて地域に根差した活動を多職種チームで行っていることを再確認し、また今後市町村主体での精神科地域ケアが求められてきていることを鑑み、その実現に向けて皆様で情報交換、協議、提言などできる機会となればと存じます。

 第9回多機能型精神科診療所研究会・岐阜大会は6月1日・2日に現地開催とオンラインで開催いたします。全国からお越しやすいようJR名古屋駅から約20分のJR岐阜駅前に会場を設け、1日目の6月1日(土)に当院および関連施設見学会(JR岐阜駅前から貸切バス、または当院に直接お車等で)その後会場にて多職種によるシンポジウム、懇親会、2日目の6月2日(日)には基調講演会および特別講演会、また東海地域での多機能型精神科診療所の実践活動報告、パネルディスカッション等を第8回大分大会同様に開催できればと考えております。

 なお、基調講演では、今回の診療報酬改定にも言及いただくことが見込まれます。 多職種による諸活動の財源ともいうべき通院精神療法の減額など、多機能型精神科診療所の諸活動が一般には認知、評価されていないのではという思いを抱かざるを得ない中ですが、この機会を通して、皆様とともに診療報酬改定のねらいについて理解を深めていけたらと考えております。

 また、人材不足のなか人材確保等、運営上の課題についても懇親会等にて情報交換いただければと存じます。

 岐阜市は織田信長が天下統一の足場として楽市楽座などをはじめた要所であり、金華山と長良川など山紫水明の地です。また日本の人口中心(人口の一人一人が同じ重さを持つと仮定して、全体として平衡を保つことのできる点)は当診療所のある岐阜県関市内にあります。日本の真ん中「岐阜」地に、出来るだけ多くの方々にお集まりいただき情報発信できる 大会にしたいと願っています。診療所医師・職員はなかなか時間を空けにくいこともありオンライン配信も準備しております。多くの皆様のご参加をどうぞよろしくお願いいたします。

     
第9回 日本多機能型精神科診療所研究会 岐阜大会
大会長 高井昭裕(医療法人明萌会 ウェルネス高井クリニック)